INTERVIEWER

ISAO TOKUHASHI

これまで私たちはウェブサイト『My Eyes Tokyo』で、日本で活躍する外国人や世界で活躍する日本人にインタビューしてきました。
彼らから見た日本を世界中に示すことで「日本に旅行に行きたい」「日本に住みたい」と思う人を増やしたい、“内向き”との印象を持たれがちな日本人像を覆し「こんな人もいるんだよ!」と広く知らしめたい一心で、世界五大陸から来た数百人の声を届けてきました。
その活動は“新たな東京・日本・日本人のブランディング”だったことに、私たちは気づいたのです。

自分の街、自分の国、自分たち自身に対し長い間自信が持てなかった日本人。でも海外から来た外国人や、世界で戦ってきた日本人は、日本や日本人のありのままの姿を称賛しました。
もちろん、厳しい言葉を私たちに向ける人々もいます。それでも彼らは、母国に帰らずに日本にいるのです。深く日本を愛する彼らは、口をそろえて「あなたはそのままで十分に魅力的なんだよ」と、私たちに言ってくれたのです。
私たちの多くは、なかなか自分自身や自分の住む街、勤務する会社、そこで作る製品やサービスに自信が持てないもの。ただそれは、もしかしたら“自分が持っているもの”ではなく“自分たちが持っていないもの”ばかりに目を向けているからではないでしょうか。あたかも多くの日本人が、諸外国と比べては自分たちへの自信を失うように。

そしてそれは誰よりも、私自身のことでした。
私が2006年に『My Eyes Tokyo』を立ち上げて以来行ってきたことは、大変独自の活動であると自負しています。
しかしほとんど収益を生み出してこなかったため、「単なる趣味だ」と揶揄する人々さえいました。

若くして時代の寵児となる起業家と、中年の域に差し掛かってもなお成功からほど遠い、歩みの遅い自分とをいつも比べ、自信を失っていました。
そんな私が最も欲しかったのが、この“深い対話を通じたブランディング”です。
自分の中にある“素晴らしい宝”を、他者との徹底した深い深い対話を通じて掘り起こし、それをストーリーにして“見える化”することで、自信を取り戻す – そんなサービスこそ、私が喉から手が出るほど欲したものでした。
そして人だけでなく、街や企業、製品やサービスの本当の魅力をも、この“深い対話を通じたブランディング”で掘り起こすことに挑戦したいと考えました。
自信や誇りを身につけた街や人、企業、製品やサービスは、自分たちが本当に歩みたい、本当に作り出したい未来に向けて堂々と歩んでいくことでしょう。

他者と比べることも無くなり、お互いを認め合う寛容な世界が生まれる – これが、私たちMy Eyes Tokyoが描く理想の未来です。
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Put the spotlight on “the charm of what you already have”

私たちは“あなたが自分でも気づかなかった魅力”を
深い対話で引き出し、スポットライトをあてます